Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして

歯科医師がロスからお送りするアメリカ人の頭の中観察記録。

バイリンガルは二重人格なのか

こんにちは!!

 

バイリンガルの日本人って、英語話す時人格変わるよね?

という噂(?!)を聞いたことはありませんか??

私は何人か、友人のうちで、完全に人格変わる人を知っています。

日本語の時は、ぽわーんとしたおっとり系な話し方するのに、英語になった瞬間弾丸トーク、そんな友人の変化が私は好きです。笑

 

 

そして、個人的には、バイリンガルは二重人格である、という意見に賛成です。

今日はそう思う理由をまとめてみました。

前提として、母国語は日本語、英語を第二外国語とするバイリンガルです。

 


1. 日本語には表現がたくさんありすぎる。

日本語では例えば食レポ、をする時になんじゃそりゃっ!てくらいたくさんの表現が飛び交いますよね。
英語にはそんなに豊富な表現ない。
ちなみに、日常生活で使われる単語数はもちろん教育レベルによるとは思いますが、

英語: 25,000〜30,000語
日本語: 50,000語

と言われているようです。
使われる表現が少なければ、ストレートな表現に変わりますね。
日本語で話す時は、どの言葉が適切かな?と一瞬考えることがあります。
どの言葉を使ったら相手を傷つけないかな、失礼に当たらないかな、と。

アメリカ人も、もちろん、相手のことを考えて発言をしていますが、ザックリと2倍の語彙数の差があれば、そこは表現力にも差が出るでしょう。

 


2. 感情表現豊かにしないと伝わらない

私は日本では、決して喜怒哀楽に乏しいタイプではありませんでした。特に、喜と楽に関しては感情表現が豊かなほうだとおもいます。

しかし、アメリカに来てから、よくロバートに言われること。
感情表現もっとすれば、人間関係円滑になるよ。と。

最初、は?!
と思いました。え、人間関係で困ってないんだけど!!と。

しかし、しばらくして、彼の行っている意味がだんだんわかって来ました。

私が、使う肯定的表現ランキングNo. 1は
GOOD
という単語。

これは、日本人が思っているほど、GOODではありません。まぁまぁよりもちょっと上、くらいな感じ。

さらに下に来るのはOKという表現。
これは悪くないよ、くらいな感じ。

じゃあ、プレゼントもらった時とか、なんて言えばいいのさ!?
と聞いたところ、

GOODを使いたいなら、
Really really good
かな。これはgreatと同じくらい。
ちなみなReally great とは言わない。


さらに上の表現は、
Amazing
Awesome
Fantastic
Fabulous
とかさ。

 

と。なんか、アメコミみたいで恥ずかしくなるような表現ですが、実際にかなり使われています。

ということで、Amazingを使ってみることにしました。ポイントは自分が思っているより5倍は大げさにアメイズィーング!!!!!

ということです。
声のトーンも変えないと、本当にそう思っているようには伝わりません。

 

彼曰く、友達は何も言わないかもしれないけど、君がこういう表現をするようになることで、僕の心が満たされるから、教えるね、という理由でこれらの、日本人の前でやったら、欧米化臭が強すぎて、即ハブになるような、表現を教えてくれています。完全に日本人の感覚では、ウザいくらいのトーンで言葉を発することがポイントです。

アメイズィーング!!!!

 


3. 自分の主張ははっきりと。

ロバートとちょっと真面目な話をしている時のこと。
どう思う?
と聞かれて、
うーん...分かんない。
と、答えました。そこで、彼は

や、分かんないって何?言いたくないの?考えてないの?それとも人間じゃないの?そこら辺の石じゃないんだから、意見言ってよ、と。

 


なんちゅー選択肢。笑
日本人的な私として、相手のことを思って、曖昧な表現をしたつもりだったんです。
それなのに、人間かどうかを再考させられる質問で返されるとは夢にも思いませんでした。

 


また、UCLAのクリニックでのこと。
日本人は近年では、議論にもあげられていますが、いわゆる、"患者様"と扱う現象があります。
お客様、と同じ感覚ですね。
クリニックに来た方が快く治療を受けられるようにできる限りのサービスを提供する心がけは、素晴らしいと思います。ホスピタリティー万歳。

しかし、ここアメリカでは下手にでたらアウトです。非を認めたら。訴訟になって負けます。
訴訟大国なめちゃいけません。何故そうしたのか、理論だった自己主張が必要です。

 


日本人の癖で、別に悪いことしてなくても、なんかすみませんって、言っちゃうんですよね。特に最初のうちは、全く悪いことしてなくても、癖で、あっ、ごめんなさいね、くらいのつもりでついつい出ちゃうこの言葉。

特に、診療中、痛いと見込まれる処置で患者さんが痛がると、ごめんなさいね、と言っちゃいます。


そこにすかさず、指導医が、ごめんっていうな!と。
痛くないとダメなんだから、謝るな、と。

その代わり、自分が何を今からするのか説明して、痛みが出ることをわかってもらった上で処置をしろ、と。
そんなのやめてくれ、と患者がいうなら、自分の処置方針を変えるつもりはないから帰ってもらって。と。

 

最初のうちはかなり戸惑いました。
慣れない診療室、怒った患者に英語でまくしたてられ、怯まずに、帰れ!と告げろ!と言われても...無理ぽよ、と。

 


しかし、診療を始めて、半年経った今、椅子から立ち上がり、部屋から出て立ち去ろうとする患者さんに、
帰るんなら帰っていいです。10分だけ診療室で待ってるので、同じ方針で治療続けて欲しかったら戻って来て。

 

と言えるようになりました。
こういうと半分以上の確率で、患者さんは戻って来て、私に謝ってきます。
別に謝って欲しいわけではないのですが...(・・;)

ちょっと例が飛躍しましたが、とにかく自己主張を貫け!というスタイルの教育を現在されています。
曖昧なことを言うな、はっきりと自分の考えと理由を言え、と。

 


1と2は、どちらも、表現という言葉を使ってしまったので、少し混乱してしまったかもしれません。
しかし、1であるからこそ、2なんだろうな。と思います。

以上のことから、バイリンガルは二重人格である、ということに賛成です。
というより、社会生活を円滑にするために二重人格にならざるを得ない、というか。
人格が変わる、というよりも文化への適応、ですね。

 


しかし、身近で言葉を、というより、文化を教えてくれる人がいると、楽しいですね。

なかなか、できない経験だと思うので今後もシェアしていきたいと思います。

 


でーは、
Have a amazing day!!!