Dr. Chloeのロサンゼルスに恋をして

歯科医師がロスからお送りするアメリカ人の頭の中観察記録。

アメリカ人は気が強い?自己主張が強い?

こんにちは

 

最近、知人が「強い人間になるためにアメリカに行きたい」

と発言しました。その時は、へーそうなんだー、くらいにしか思わなかったのですが、よくよく考えたら、それって、本当に達成するの??それを目的にアメリカに来るって、正しい選択??と超絶お節介な疑問を元に、本日の記事を書きたいと思います。

 

 

 

 

母国語の通じない遠い海を渡った国で生活する、

友達もいない、家族もいない、

文化が違う、一般常識が違う、

こんな環境に一気に放り込まれた私、確かにこの一年で相当強くなったと思います。

精神的に。

でも、別に、それって、アメリカじゃあなくても、中国でもドイツでもどこでもよかったよね。

というか個人的にはなんとなく中国とかロシアとかにいきなり渡った方が多民族国家アメリカよりも精神的に強くなりそうな気がする。もしくはアメリカでもロスじゃなくてもっとローカルで排他的な場所(たくさん存在します)の方がいいよね。

 

一連の会話の末に、彼女の放った「アメリカに来た理由は強い人間になるため」という言葉の裏にあるものは、そういうことではなくて、

「アメリカ人」=「気が強い」

という方程式が前提にあるもののよう。

実は、私もアメリカに来る前にはそう思ってました。

アメリカ人って、みんななんか殺伐としてて、自己主張強くて、空気読まなくて(読めないんじゃなくて)喧嘩腰なんでしょ?と。笑

 

さて、ここで今日の本題。

アメリカ人は本当に気が強いのか。

一年間アメリカで暮らした感覚としての回答です。

以前から、言っている通り、「アメリカ人」という定義は漠然としているんですよね。移民の国なので。

ヒスパニック系アメリカ人とヨーロッパ系アメリカ人と、アジア系アメリカ人ではバックグラウンドがかなり違います。

なので、一般論、として語るしか無くなるのですが…

 

「アメリカ人は本当に気が強いのか。」という問いに一言で答えるならば、

「そんなことはない。」

です。

当たり前の話ですが、個人差があります。

意見を言いやすい環境であることは確かですが、発言するかしないかは完全に個人の性格による、と思います。

ただ、気の強い人は、日本人に比べると、「多い」と思います。

しかし、アメリカ人みんながみんな、というのは大きな間違い。

 

職場で、レジデント同士でもかなりみんな気を使って生活しています。

いわゆる日本人が得意、とされている「空気を読む」術はみんな長けています。

たまにKYキャラ出現するけど、比率的には日本とそんなに大きく変わらない気がする。

むしろ、一人だけ英語ノンネイティヴの私、バックグラウンドが理解できてなくてKY行動とったりします。

 

 

 

さて、毎度の事ながら、帰宅しロバートの意見を聞いてみる。

「ねえねえ、日本人が強くなりたくってアメリカに来ました」って言ったらどう思う??

 

「……??意味がわからないけど、どういう事?」

 

「アメリカに来たらもっと自分の意見をはっきり周りに言えて、気が強い人になれると思ってる日本人がいるんだけどそのことについてどう思う??」

 

「それは…ないんじゃない?一定数めちゃくちゃ気の強いホワイトとブラックの女の子たちがいることは確かだけど、一度社会に出たら、クビになりたくないんならボスに自分の意見をズバズバ言えるわけじゃあないよ。

別に、仕事失ってもいい、と思ってるなら、なんでもいうかもね。アメリカに来たから、自我が強くなるっていうのは間違いだと思うけど…」

 

と。

なんて普通な回答!!!

日本人と同じじゃんか!!!

 

「ああ、外国人、としてその国で生きていくなら少し許容範囲は広がるかもね、周りの。ちょっとアウトローなことしても、ああ外国人だもんね、で済むかもね。」

 

と。なる。

 

 

 

では、何がアメリカ人は自己主張が強い、といわれる原因なのか。

それは発言をする機会の多さと、スピーチパフォーマンスの上手さ、だと思います。

 

発言の機会の多さ、これは日本では格段に少ないような気がするんですよね。

授業や講演会なんかでも、日本の場合って、質問はまとめて最後に受け付けます、スタイルが多いじゃないですか。

アメリカでは、講演会の途中で、手を上げて質問するのが普通のスタイルですね。

なんで今それ聞くの??っていうような、今話しているスライドと全く関係ないことでもかなりウェルカムに講演者が回答してくれることが多いです。

 

次に、スピーチパフォーマンスの上手さ。

あくまでも、パフォーマンス、の上手さです。

スピーチの上手さじゃあない。

日本語のモノトーンな話し方とは違って、英語は抑揚のつけ方、感情の入れ方が日本語よりも激しいです。つまり、なんかすごいことを言っているように聞こえるんですよね、大したこと言ってなくても。

なんとなく、それでうまく聞こえてしまう…気がするのです。(個人的見解)

 

 

日本人ってこういう環境に慣れていないだけだと思う。

日本にいた頃は、私も、後で先生の部屋に行って質問しよーっと、とか思っていたことも、今は授業中に手を上げて質問することに全く抵抗がなくなりました。

 

しかし、私の人格がアグレッシブになったかというと、そうでもないと思う。ただ、それが許される、ということに馴染んだだけ。

 

 

 

そしてもう一つ、

 

恐ろしく気の強い、自己主張の強い方、もちろんいます。

しかし、やはりそれが許されているわけではない。

みんな大人なので表面上は仲良くしていますが、完全に心の中の

「まじこいつウゼーな、本当。」

という心の声がダダ漏れです。

 

ね、日本と同じでしょ。

 

 

 

ということで、アメリカに来れば強くなれる、という謎の仮説は棄却されました。

一言でまとめると、結局、「個人差」です。

そして、「個人」のバラエティーが多いアメリカでは日本よりいろんな人がいるかもね、っていう話ですね。

 

なんていう検討をできているのは最近私が平和に生活できている証拠かな。

今後、意見が変わるようならまたお伝えしていこうと思います。

まだ、アメリカ視察団一年目のひよっこのレポートですからね。

 

 

でーはみなさん、

Have a wonderful day!!